設備技術者の仕事とは

設備技術者は、モノづくりにおいて非常に重要な役割を担います。お客様に提供する製品を生産する生産設備の設計、製作に幅広く携わることができる魅力的な仕事です。
研究室で開発された素材を、世に送り出すまでには、スケールアップして量産体制を構築する過程で、さまざまなハードルがあります。設備技術者の設計次第で、トラブルを防いだり安定品質をお届けるすことができたり、エネルギーロスを減らして効率よいモノづくりを追求できます。

また、鮮魚や肉などを包装する食品トレーの生産でも「どうすれば省エネ生産が可能か」や「使用済みの食品トレーを効率よくリサイクルするにはどうすればよいか」など、さまざまな課題を検討し、解決していくことが私たちのミッションです。持続可能な社会実現に向けて、生産やリサイクル段階まで環境に貢献できる製品を社会に普及するために、設備技術者のがんばりが必要だと考えています。

エネルギーのさらなる効率化を目指して、これからも社会課題の解決に取り組んでいきます

機電系学生が
当社でできること

電気や機械を専攻してきた学生にとって、化学系メーカーは馴染みが少ないかもしれませんが、当社の設備技術者は活躍の場が広く、とても重要な役割を担っています。
当社は少数精鋭であるがゆえに、プラント建設から製造技術の開発や改善、さらには老朽化更新まで、設備に関するさまざまな場面で、積極的に若手が起用され、入社後数年で、大きなプロジェクトの経験を積むことができます。

私自身、国内外のプラント建設や生産ラインの立ち上げなどの担当者としてプロジェクトを推進しながら、設備技術を学び、経験を積んできました。共に汗を流した同僚や現地スタッフ•設備業者の方々にも助けられ、無事に完工できたときの達成感は格別です。担当としてプロジェクトを運営する責任は重大ですが、上司や先輩がサポートしてくれますし、大きく成長できるチャンス。技術を深め、人脈も広がり、新しい情報を知ることは大きな財産になります。ぜひ、前向きに取り組んでほしいですね。

基幹工場での実務経験があれば電気主任技術者をはじめさまざまな資格取得にも挑戦できます

設備技術者に求められる資質

専門的な技術に長けていなくても、基本的な素養があれば、OJTで学んでいくことで成長できますし、教育やフォロー体制も充実しています。
設備技術者が現場の業者(他社)に加え、自社内の事業部や各生産会社、グループ会社などと共に業務を行う上で、自分の思うことを伝えたり、情報を引き出すことも重要なのでコミュニケーション力を磨くことも大切です。

専門的な技術に長けてなくても充実した教育制度で成長を支えます

現在の仕事とこれからのこと

全社の設備設計と保全の責任部門として、生産性向上と設備故障のない工場の実現及び他社を圧倒する競争力と信頼獲得を目指し、以下5項目を設備技術部における重点目標として掲げています。

・事業貢献
・生産革新(他社を凌駕する新たな設備の開発導入)
・環境貢献(新エネルギーや、省エネ・高効率化した設備の導入)
・設備の安定稼働(全社を横断した設備管理)
・人材育成

現在、海外を含む全工場の安定生産や環境負荷軽減を図りつつ、設備の進化・革新に取り組むために「技術の見える化」を推進中です。
また、新規事業に於いては生産プロセス設計をはじめ、他の部署と協働する場面も多く、部門内外のチームワークは欠かせないことから常に周囲とのコミュニケーションを大事にしています。それらの技術の保持及び革新の実現のために、広い視野を持ち、専門性を兼ね備えた人材の育成にも力をいれています。
コロナ禍を経て、生産変動に強い安定した工場の必要性が再認識された今、日々のトラブル対応から災害時の復旧、新たな生産プロセス創出まで、幅広く生産現場を支えるこの部署の重要性が高まることから、部門一丸となってこれからも邁進していきます。

次の世代に自信をもって引き継げる技術革新を実現したい