積水化成品では、どのような人が働いているのか、職場の雰囲気はどうか、仕事のやりがいや面白さはどこにあるのか。
当社のリアルについて、就活生の皆さんにもっと知っていただきたいという思いから、若手社員による座談会を開催しました。
今回は若手社員を代表して、入社1〜3年目までの3名に登場してもらいました。
Junior Staff Member
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八木 奈那美
Nanami Yagi
工学研究科応用科学専攻 修了
2021年入社
研究開発センター
基礎研究所 発泡材料研究室
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伊藤 愛理
Eri Ito
生活環境学部情報衣環境学科 卒業
2022年入社
第2事業本部 モビリティ事業部
コンポーネント営業グループ
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津村 侑亮
Yusuke Tsumura
工学研究科化学・環境・生命工学専攻 修了
2023年入社
第2事業部本部 工業資材設計技術部
梱包材技術グループ
Session 01就活を振り返る
——ご自身はどのようなことを軸に就職活動をされていましたか? また、最終的に積水化成品に入社を決めた理由についても教えてください。
八木以前から人々の日常生活に関わるモノづくりの仕事に興味があり、専攻だった高分子の知識が活かせる業界で働きたいという思いから、この2点を中心に就職活動をしていました。その中で、当社の主力製品である発泡体や微粒子・ゲル素材などが工業資材から生活資材まで幅広い分野で使用されていることを知り、さらに私の地元に研究所があることにも縁を感じて入社しました。
伊藤私の場合は、化学系の学部にいたこともあり、化学メーカーに絞って企業研究をしていました。積水化成品に興味を持ったのは、食品トレーや化粧品といった生活に身近な製品が豊富で、ここなら自分が携わったものを目にしたり触れたりする機会も多く、仕事に張り合いが出るのではないかと考えたからです。また、英語が好きで人生で一度は海外に出て仕事をしてみたいという思いがあり、グローバル展開に力を入れていること、海外勤務のチャンスがあることも決め手になりました。
津村専攻していた高分子化学の知識を活かした仕事に就きたいと考えていました。また、趣味がモータースポーツ観戦やドライブをすることなので、自動車に関連する製品を取り扱っている業界に興味がありました。2つの条件にマッチしていましたし、発泡樹脂という素材の独自性にも魅力を感じました。また、私も海外勤務をしたいという希望を持っていて、製品設計の部門であれば早期に海外に行く機会が十分あると言われたことで入社を決めました。
Session 02仕事の内容
——入社から現在に至るまでの仕事内容について教えてください。
八木入社後に基礎研究所の発泡材料研究室に配属され、現在も同研究室に所属しています。仕事内容は、シミュレーションソフトを活用した混合状態の可視化や生産効率を向上させる手法の探索、機械学習を活用した研究開発基盤の構築などです。所属自体は発泡材料研究室ですが、発泡体だけでなく微粒子に関する業務にも携わっています。
伊藤私は営業職として自動車メーカーや部品メーカーといったお客様を担当しています。まだまだ業界特有の習慣や用語に慣れない部分もありますが、生産や技術部門のメンバーとも連携しながら、お客様の要望に応えられるよう日々の業務に取り組んでいます。配属されてから最初の半年間は、先輩方のレクチャーや同行などを通じて自動車業界の営業に必要な専門知識を、自社製品については実際に工場に出向いて、どのように造られているのかを自分の目を通して学んできました。初めてお客様を担当することになった際には、教育担当の先輩社員がサポートしてくださったので、営業としての第一歩をスムーズに踏み出すことができました。
津村国内輸送向け梱包材のうち、自動車部品用梱包材の製品開発業務に従事しています。自分の設計したデータを元に、NC工作機械を使って、発泡スチロールの塊を削り、サンプルモデルを作るなど、さまざまなことに取り組んでいます。大学院では高分子化学を専攻していましたので、初めて触るCADの操作や図面の読み方、金型についての知識など、製品設計に必要な基礎はすべて入社後に学んだものです。入社してから半年ほど経ちましたが、業務と格闘する毎日です。
Session 03実際に入社して感じたこと
——実際に入社して感じたこと、例えば社風や職場の雰囲気、入社前のイメージとのギャップなどがあれば教えてください。
八木入社するまで、基礎研究所は若手ばかりが配属される部署で、ここで経験を積んでから開発の方へ行くのだと思っていました。しかし、実際に入社してみると、私が配属された発泡材料研究室は若手からベテランまで幅広い年齢層の方々で構成されていて、そこで若手の先輩方からはOJTで日々の業務を、ベテランの先輩方からはこれまでの経験で培ってこられた幅広い知見や技術を学ぶことができました。私はまだ部署異動の経験がないのですが、開発関連の部署から開発から研究所へといった部門間の異動も多く、幅広い業務を経験できる環境だと感じています。
また、実験時に扱う樹脂の量が大きく、サイズ感の違いに驚きました。小型の押出機でも、1回の実験で100㎏程度の樹脂を使用しますので、グラム単位の実験しか経験のない学生時代とはかなり異なります。
伊藤私は、配属されてすぐに「とても自由な雰囲気の職場だな」と感じました。会社というのは大きな組織ですから、新人の意見は通りづらいのではないかと想像していたのですが、実際には1年目であっても営業担当の一人として主体的に動くことが尊重され、自分自身の意見を持つように求められます。上司からは「やりたいようにやってよいよ」と言われ、不安になることもありますが、私からの提案に対して「やってみよう」と背中を押してくださり、存分に仕事ができる環境です。在宅勤務制度やフレックスタイム制度もあり、働きやすい点にも自由な雰囲気を感じています。
津村製品設計という業務の幅広さについて、予想以上で驚いています。入社前に持っていたイメージでは、CADで図面を描き、試作品の製作や評価が終われば、あとは生産サイドがモノを製造してくれると考えていました。しかし、実際には、設計から量産が軌道に乗るまでのスケールアップの全工程において、責任者として製品設計の担当者が携わります。
また、伊藤さんのお話と少し被るかもしれませんが、上司や先輩から「まず、やってみよう」と言われることが多いですね。自分でCADを組むことにトライしてから、評価を受ける業務フローは、一見すると非効率にも思えますが、最初に指示されたやり方で仕事を覚えるのではなく、主体的に仕事を進めることで「やわらかい頭をもってほしい」「発想力を養ってほしい」と先輩方からはアドバイスされています。
Session 04仕事のやりがい
——ご自身の仕事に対するやりがいや、手応えを感じたことがあれば教えてください。
八木まだ手探りの段階ではありますが、シミュレーションという今まで学んだことのないテーマに挑戦し、人間の目には見えない現象を可視化することで情報共有ができるようになった時に、とても手応えを感じました。学生時代の私からは、パソコンに向かってコードを書いている現在の姿など、まったく想像ができません。最初は専門用語を理解できずに苦戦もしましたが、セミナーを受講して、先輩や大学の先生からのレクチャーをいただき、できることが徐々に増えていくことで仕事へのモチベーション維持にもつながりました。また、生産技術の方から依頼を受けて行う解析業務などは、ものづくりの現場に微力ながらも携わる事ができて、とても嬉しいです。
伊藤やはり、自分の携わった部品が自動車に組み付けられ、街中で走っているところを見ると、やりがいを感じます。入社前は自動車業界に興味を持ったことがなかったのですが、基幹産業として日本経済を支えてきた業界はスケールが大きく、現在進行形で最先端の技術開発も行われているため学ぶことが多いです。若手社員がこのような大きな業界で担当のお客様を持って仕事ができるというのは、とても得難く、自分が大きく成長できるチャンスなのだと感じています。
津村初めて任された案件で、自分が設計した3DモデルをNC工作機械で形にして、完成品を見た時「できた!」という高揚感を感じました。また、作成したサンプル品を実際にお客様にご覧いただき、評価していただいた時には、とてもやりがいを感じました。
Session 05成長を感じる時
——新人時代と比較して、仕事に対する取り組みで変化したことはありますか?
八木1年目の時はひとつの仕事をやるだけで手一杯になることがありましたが、今は同時並行でいろいろと業務を進めることができるようになりました。例えば納期が厳しいテーマが急に持ち込まれた場合でも、まずは工程表を組んでみるというのが基本です。いつまでに、何をしたらいいのか、期限までにしなければいけないことを積み上げてみて、本当に不可能な納期なのか、どこまでなら可能なのか、そういったことを明確にした上で、先輩に相談するなどして対応できるようになりました。
伊藤まだまだ100点ではないですけど、一歩先を見据えて、次に何をすべきかを考えながら仕事を進められるようになってきました。最初の頃は仕事の流れをよく理解できていないこともあって、言われたことをとにかくやらなければ、ということの繰り返しだったのですが、1年をかけてようやく仕事の流れが分かってきたのかなと思っています。
津村まだ短い期間ではありますが、それなりに気付けることも増えてきました。最近であれば、実際にその梱包材を使って現場の方が部品を入れる時の入れやすさだったり、使い勝手なども考えて設計するようになりました。
Session 06今後の目標や夢について
——今後の目標や夢を教えてください。
八木シミュレーションや機械学習を通して、発泡体だけでなく、当社の主力製品の微粒子やゲルなど、幅広いテーマに携わることができる、オールマイティなデータサイエンティストになりたいと考えています。そのために、当社の製品に関する幅広い知識や、専門分野に関する深い知見を身に付けることができるよう、日々新しい情報を取り入れられる環境で自己研鑽を重ねていきたいです。
伊藤自動車の開発から量産段階まで、一通り理解して問題なく対応できるようになることが今の目標です。また、現在は担当顧客が1社だけなのですが、このお客様に対しては私が一番理解しているというレベルまで持っていきたいです。そして、将来的には広い視野をもったビジネスパーソンになりたいので、今の部署以外の違う業界の営業も経験してみたいと思っています。
津村私は入社して日が浅いので、まだ自分一人で業務を行えない部分が多々あります。そのため、まずは一日でも早く一人前の技術者になれるように努力していきます。そして3年後には海外勤務を実現させて、グローバルに活躍できる技術者になりたいと思っています。
Session 07プライベートの過ごし方
——プライベートはどんなことをして過ごされていますか?
八木仕事で行き詰まったり疲れた時には、食事やお酒でリセットしています。 また、学生時代から旅行が好きで、長期休暇ではいつもどこかへ出掛けています。ここ最近は国内旅行が続いたので、来年あたりは本場のワインを求めてヨーロッパへでも行きたいですね。
伊藤プライベートでは、最近になってゴルフを始めました。これまでもいろいろなスポーツを楽しんできましたが、ゴルフはかわいいウエアが多く、華やかでいいですね。先週、念願のコースビューを果たしました。
津村趣味はスポーツ観戦で、プロ野球とF1のファンです。シーズン中の週末は、野球のデイゲームから夜のF1中継まで、テレビの前にいることが多いです。もちろん現地観戦も好きで、今年もF1日本グランプリ(鈴鹿)に現地参戦予定ですので、今から待ちきれません。
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長期のお休みが取れる時は大抵どこかに出かけています。(八木)
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先日念願のコースデビューを果たしました。(伊藤)
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プロ野球とF1のファンです。テレビだけでなく現地観戦も大好きです。(津村)
Session 08就活生へのメッセージ
——では最後に、就職活動中の皆さんへメッセージをお願いします。
八木働きたい業界や志望する会社から内定がもらえるか不安になることが多いと思いますが、自分に合う会社はきっと見つかります。悔いの残らぬよう、自信をもって自分の強みをアピールし、ベストな会社が見つかるまで頑張ってください。
伊藤世の中にはたくさんの会社があり、受けていく中で自分を見失ってしまうこともあるかと思います。そんな時は一度立ち止まり、自分のやりたいことを思い出して、後悔のない道を選択してもらえればと思います。
津村興味がある業界や会社は、ためらわずにどんどん受けると良いと思います。就活は会社との相性です。落ちることが多くても気にすることなく、やりたい仕事があるところ、自分が一番納得できる会社を見つけてください。